白衣のズボンはどうやって選んだら良いのか

白衣を選ぶときには上着だけでなくズボンも検討する必要があります。ズボンを選ぶときにはどのような視点で比較する必要があるのでしょうか。基本的なことから、実際に現場で着こなす上で押さえておきたいことまで幅広く紹介します。

これから現場で活躍するための一着を手に入れるというときにベストなものを見つけ出せるようになりましょう。

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サイズが合うのはあくまで基本

ズボンを手に入れるときにはサイズが最も重要なのは確かですが、あくまで基本なので失敗しないように手配をしましょう。ウエストのサイズが合っていることは必須ですが、股下がどれだけあるかも重要な要素になります。

白衣の姿で動き回ることが多い現場では無駄に股下が長くても、短くても動きづらくなってしまうからです。サイズは着用してみないとわからないことも多く、単純に数字だけで判断してしまうとゴムの強さなどによって合わなかったというトラブルが起こりかねません。

可能な限りサンプルを提供してもらって試着してから手に入れるようにしましょう。

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色についての意識も基本に過ぎない

白衣のズボンを選ぶ上で基本でありながら疎かにしてはならないのが色です。常識的には色は上下で揃えるということになっていて、ホワイトの上着を着るならホワイトのズボンにするのが良いでしょう。ただ、コーディネートを考えると色違いにするのも一興です。

白の上着と黒やベージュのズボンを合わせるとマッチします。薄いベージュは淡い色であれば合いやすく、ブルーやピンクなどの上着と組み合わせても見栄えが良いでしょう。このような組み合わせはセンス次第で色々な考え方ができるので、ズボンの色を考えるときには検討事項として覚えておくのが肝心です。

また、白衣だからといって白にこだわる必要はなく、青や緑、ピンクや黒などの様々なカラーのものを選ぶことが可能です。現場によっては色で職種を分けていることもあり、医師は白、看護師は水色、薬剤師は黄緑色などといった例があります。

このような色の指定がある場合にはズボンの色も同じにする必要があるので注意しましょう。また、色が自由な場合にもあまりきつい色を選ばないのが大切で、患者にストレスを与えてしまうリスクがないように心がけるのが大切です。

特に赤は血をイメージさせることから避けておくのが賢明と言えます。

コーディネートが心配ならセット商品を選ぼう

どのような上着かに応じてズボンを合わせるのも大切で、デザインの統一性があまりないとちぐはぐになってしまう可能性があります。別々に手に入れるとコーディネートをする楽しみがあるのも確かですが、それが本当にファッション的に良いのかどうかが悩みになってしまう人もいるでしょう。

コーディネートをするのがむしろ負担になるというのなら、ズボンだけ選ぼうと思わないのが賢明です。白衣には上下セットになっている商品も多いので、その中から選んでしまいましょう。どれだけ魅力的な組み合わせになっているかはケースバイケースですが、少なくとも差し障りがないようになっているので心配する必要はありません。

しっかりとした統一感があって落ち着いたコーディネートになりやすいので、むしろ医療現場には向いていると考えられます。

ポケットにも注目してみよう

白衣のズボンは上着に比べると目立たないのでデザインのバリエーションもあまり豊富ではないのも確かです。ポケットの数や大きさ、形状などが違っているということはよくあります。

現場ではペンや手帳、職能に応じた医療器具などを持ち歩かなければならないことも多く、ポケットがどのようになっているかはズボンを選ぶ上で重要な観点でしょう。上着にあるポケットとの使い分けも考えて、何をどこに入れたいかを検討してみると選びやすくなります。

特に手帳などの大きなものをズボンのポケットに入れたい場合には大きなものにする必要が生じるため、候補も限られることになるのは明らかです。数についても同様で、病棟看護師のように細々としたものを持ち歩く仕事をしている場合には多い方が便利になります。

しかし、四つ以上のポケットがあるズボンは少なく、必然的に候補が絞り込まれることになるでしょう。

個々の機能性にも着目しよう

白衣のズボンは見た目の秀逸さよりも機能性を重視するというメーカーも少なくありません。選ぶときにも同じ視点で考えてみるのも良い方法でしょう。機能性重視のズボンは大抵がシンプルなデザインになっていて、どんな白衣とも合わせやすくなっています。

代表的なのがストレッチ性のある素材を使っているもので、白衣によく合わせて使うチノパンにもよく用いられるようになりました。現場で移動することが頻繁にあり、階段の昇り降りもするような場合にはストレッチタイプのズボンにするとかなり楽になるでしょう。

ストレッチ性のある生地ならフィット感のあるサイズでも動きの邪魔になることがあまりないので、足が細い人は美しく見せることもできます。一方、ウエストアジャスターも人気が高い機能で状況に応じてウエストサイズを調整できるのが魅力です。

スライド式の調整ベルトが入っていて自由にいつでも調整できる仕組みになっています。白衣は何年も着続けることが多いのでその間に体型が変化してしまうこともあります。その際にも買い換える必要なく着続けられるのがメリットです。

ホワイトを選ぶときのコツ

白衣に合わせるならホワイトのズボンになるというのももっともなことで、人気があるのも確かです。ただ、ホワイトは他の色に比べて慎重に選ばなければならないということは覚えておきましょう。女性の場合には意識があるかもしれませんが、白には透けやすいという欠点があります。

特に白衣のズボンは機動性を重視して薄手になっているものが多いので、濡れたときには本当に透けてしまうこともあるのです。現場によっては頻繁に水を使うこともあるため、十分に注意しておかなければならない点でしょう。

ホワイトはあまり良くないのかというとそうではありません。同じホワイトでも選び方によっては十分と言える場合があります。白でも透けにくい素材が次々に開発されてきていて、白衣のズボンにも利用されているのです。

比較的新しい素材なので差別化を図るために他にも機能を付与してあるケースが多く、履いてみるととても快適ということも少なくありません。ホワイトにするなら新規素材のズボンを探して試してみるのも一興です。